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定期更新型ゲーム「Sicx Lives」 通称「六命」のキャラブログ
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こんにちは。
マーナカリア、通称マナ。

遅くなったけど、記録つける・・・ね?

>訓練
今日は叩撃の練習してきたの。
マジカルハンマー覚えてみた。ぶんぶんするよ。

明日には、叩撃と闇霊の技覚えれてるよね・・・。
必須、ありませんよーに。

気が付いたら、かっこいいポーズ訓練してた。
・・・ひかりまほう?

>戦闘
たわし、かわいい・・・。

練習試合、ちゃんとできなくてごめんね?
次は、頑張らなきゃ・・・。

>生産
見切りさくせーしてみたら、黒石から無付加魔石出来ちゃった。
・・・雑木で物攻LV1の方が良かった。

>コミュニティ
たくさん来てくれて、ありがとう。
物好きさん、いっぱい。一人ぼっちじゃなくてよかった。

賑やかになると良いね。

>日記
レンタルしてみたよ。
上手く、書けたかな。
・・・書けてないかな?

残しとくね。





2.はじめての まち


街は、ひとがいっぱいで

賑やかで、

すこし、怖い


けど、


やさしい人も、いるのかな…

たのしい事も、あるのかな…?




目覚めた館から逃げ出して、森を抜けて、沢山歩いて。今、ここにいる。


「す…てぃ、る、ふ?」


記憶は無い、けれど文字は読める。
高々と掲げられた、門の看板にはそう書かれていた。
千差万別な容姿の人々や――あるいは人で無い者達が街への出入りを繰り返している。
その町は活気に溢れて…とても、騒がしい。


「………」


暫く門の前でウロウロしていたけれど、踏み込む勇気なんて出てこない。
諦めて、その辺で野菜や果物でも拾おうか。
そう思って踵を返した。
すると――


「めぇぇ…」


……と言う何かの鳴き声が届いてくる。
見れば、白い毛並みの動物が、その辺の草を食んでいた。
それは子牛のような、そうでもないような、でもめぇぇって鳴くし……。
とにかく、一言で言い表すなら。


「…かわいい。」


と言う事だった。

いつの間にか、不安な気持ちが消えている。
その場に座り込んで、草を食むその子の姿を眺めていた。
時折目が合うと、「めぇぇ」っと声を掛けられる。…ような気がした。
ずっとでも、眺めていたい。
怖い事も、この先の不安も、全て忘れて。


………。


けれど、そんな時間は長くは続かなかった。
その子牛らしき生き物は存分に草を食み終えると、トコトコと歩いて街へと入っていく。
それは、淀みない足取り。行き先がはっきりと決まっている。

あの子には、帰るべき場所があるのかな。
あの子には、待っててくれる人がいるのかな。

一人ぼっちの、自分とは違って―――


―――まって!


その一言が、口から出ない。
たとえ口から出たところで、あの子は立ち止まってはくれないかもしれない。

一人ぼっち。

頭の中で繰り返し、その言葉が流れている。
辺りの喧騒が途端に大きくなり、聞き取れないノイズになって恐怖心を煽る。
イヤだ、コワイ、逃げ出したい。でも――

――ドコヘ?

分からない。
逃げてきて、やっと辿り着いたのに。ここからどこへ逃げれば良いのか。

視線を上げれば、人込みの中に微かに見える白い毛並み。
それはもう、雑踏の中へと消えていく寸前だった。

咄嗟に駆け出した、その子を追って街の中へと。
人込みが怖くないわけがない、勇気を出した訳じゃない。ただすがりたかったから。
走って、人とぶつかり、怒声が飛び、涙が溢れる。
それでも走り続けた、見失ったらお終いだと思ったから。

走って、走って――走り続けた。

―そして


「もう、どこに行ってたの子牛さん?」

「めぇぇ。」

「食事?勝手に行っちゃダメじゃないですか。」


暖かい声が聞こえる。それに、あの子の鳴き声も。
白いワンピースを着た女の子が、子牛さん―らしき動物をナデナデしている。

走り続けた足が次第にゆっくりになり、やがて立ち止まった。
足が疲れて身体を支えきれない、そのままペタンと座り込む。



その音が聞こえたのか、女の子がゆっくりと振り返った―――


―――――



街は、ひとがいっぱいで

きっと、たくさんの出会いがある

わたしの出会いは、その中の小さなひとつ


けど、それは

わたしにとって、大切なひとつ

…だと、思うから
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