【アンジ】第8回更新探索記録

あんた達、春菊が荷物に入るから気をつけてねっ！
マーナカリア、通称マナカ様よ！

色々忙しい時期だけれど、記録は残さないとね。
途切れた時がこのブログの最後なのよ！

＞訓練
魅惑が12に到達。魅惑との複合技を覚えたわよ。
後は叩射6で色々と修得、グンと攻撃技が増えて良い感じ。
・・・これまでポイズンが最高火力とかいう状況だったしね、助かった。

合成はぼちぼち装備合成依頼が来てるけれど・・・。
本格的に依頼が来るのは16～17だっけ？
・・・遠いっつうにっ。

＞戦闘
おっかなびっくりだった逃げるおにくは、拍子抜けする圧勝っぷり。
巨大竈馬の方が遥かに強くない？
ま、無事に捕まえた事だし、壁として役にたってもらいましょうか。

次回で竈馬、次々回でおにく参戦で一気に戦力アップ。
くくく、今までの遅れを取り戻さなきゃね！

＞日記
おにく相手に生死をかけたグルメバトルな話。
・・・しかし、憑依するのが竈馬で良かったのかねぇ。
おにくに憑依したら萌えキャラ一直線だったのに、惜しい事をしたもんだわ。

7．逃げろよおにく


あたしはマーナカリア！
壮絶な死闘の末に勝利を収め、今じゃ勝ち組一直線！

…うん、壮絶な死闘だった
ぶっちゃけ、途中で意識が飛んでたもんね
呼び出しといた毒蛇が代わりに倒してくれたようだけど
いやぁ、ビビったビビった

って、のんびりおさらいしてる場合じゃないわよっ
今度こそ、今度こそっ、この身体をあたしのものにぃぃぃっ！！！

地面に横たわる巨大な竈馬。

―――キモッ！

という本音はさておき、やっとの思いで手に入れることが出来たあたしの身体候補。
まぁ、竈馬だけど…。この際、贅沢言ってられないでしょーよ？
もう7日目よ？祝、思念体生活一週間よ？いい加減、神経磨り減って消滅しても可笑しくないっつーの。
まぁっ、この天才魔女っ子ったるマナカ様だからこそ、こうして存在していられるって訳だけどね！


―――さて、あたしの有能さが証明できた所で、本題に入りましょうか。
あとはこの竈馬の身体を乗っ取って自分のモノにするだけ…。
一生を竈馬として生きるつもりなんてさらさらないけれど、次の身体を得る為の足掛かりとしては十分ね。
そうと決まれば、儀式儀式っ。
こんな状況でなけれりゃ、珍しい実験を存分に楽しめたってのにね。

とにかく、あたしは巨大竈馬の周りに陣を描いて、憑依の準備に取り掛かる。
当然、この儀式自体にも魔力を使う。
身体を持たない思念体であるあたしは、自分の精神を魔力へ変換して捻り出す他ないのだ。
よって、疲れるし、やりすぎると死ぬ。あぁメンドクサイ。


（…こんな崖っぷち生活ともこれでお別れ。必ず成功させなきゃ…）


あたしは執念を力に変えて、せっせと陣を描き続けた。
あと少し、あと少しで完成する…！
何だかかんだで上手く行かない事だらけだったけど、今度こそあたしは勝ち組になるんだッ！
他人を蹴落とし、あたし一人が勝者として君臨してやるっ、後少しで――


「きみ、ベジタリアン・・・？」


――！？

唐突に聞こえてきた声、その声が聞こえた方へ意識を向ける。
そこに居たのは、………肉だった。
肉が喋ってる。肉が動いてる。肉が近づいてくる。

「なんか・・・・・・目が怖い・・・・・・」

どうやらその肉は、倒れている巨大竈馬に話しかけているらしい。
…まぁそりゃそうよね、たかが肉にあたしの姿が見える訳ないんだし。
だったら何なのよコイツ。何しに来たワケ？


…そう、考えるまでも無かった。


巨大竈馬の反応が無い事を確かめるなり、肉が―――口を開いた。
あぁ、喋るって意味でなくね？あんぐりと口を開いて、肉のクセにギザギザしているその口を向けて。
…巨大竈馬へと、襲い掛かった。


（――って、喰うのかよっ！？）


思わずツッコむ。
肉のクセになんて贅沢なヤツっ。肉なら食われる側でしょフツー！？


（いやいや、ツッコんでる場合じゃないって。折角手に入れたあたしの身体なのにっ！）


そうだ、あたしが勝ち組になる為の第一歩。
それをまさか、肉に喰われて終わる訳にはいかない。
正直もう、あたしはヘロヘロだ。ヘロヘロのプーだ。ほとんど力が残っていない。
この状態でこいつを追い払うことが出来るかは分からない…。


（…でも、追い払わなきゃ、終わるのよね。）


他に選べる道は無い。
――喰わないと、喰われるのよっ！

こうして、生死を賭けたグルメバトルが開幕した！

って書くと、グルメマンガっぽくない？

…あ、そうでもない？
まぁ良いんだけどね。